飛べないブタはただのブタさん

もはやブタはいません。

明日は本番ですが

明後日は、市の住民投票があります。あ、本番は練文でやります。
http://www.city.yotsukaido.chiba.jp/index.html
トップページから、「地域交流センター」に関するところを参照してもらえると分かります。
 
要はこれの建設の是非を問う投票なのです。ここ最近は毎朝駅前で賛成反対両方の陣営が演説やらなんやらしております。とりあえず両方の意見をチラシ等で参考にした結果、おそらく僕は反対票を投ずることになるでしょう。

理由としては一応多々あるのですが、大雑把に2点まとめると、

  • ハコはあれど、コンテンツがない。魅力がない。
  • 賛成派・議会の傲慢な態度と緩慢な計画

に尽きます。

まず、その地域交流センターには、コンサート等催せる小ホールと、あとはなんとか会議室やらなんとか交流室やらが設置されるようですが、問題はその先にあって、要は綺麗な重箱に料理が並べられても、何の味つけもされていない状態という風に感じられるのです。「部屋とかは用意したから、後は勝手に使ってね」的な行政の市民に対して積極的に使ってもらいたいとのアピール、言い換えればただの投げやりにすぎない姿勢が、旧来の地方自治体が繰り返してきた「とりあえず作ってみたけれど」と同じ道を歩んでいるとしか思えません。市民に積極的に使ってもらいたいのなら、もっと何か魅力的なコンテンツの要素を含まないと、最初の1、2年しかもたないんじゃないでしょうか。簡単な例で言うと、図書館だったりとかプール、ジムなど。人の行動には理由が伴うのが普通ですから、そのきっかけを与えやすい環境を作ることが第一ではないんでしょうかね。そのようなコンテンツがない状態だと、積極的に使いたいと思っている市民は実際おそらく1割もいないんじゃないかと思います。そんな中途半端な施設を焦って作ることに疑問を呈します。もっとしっかり構想を練り直したほうがよいんじゃないでしょうか。建設自体には反対はしませんが、この構想のままだとどう考えても数年後にはチーマーの集会所になってしまいますよ。治安が悪化したら身も蓋もないですね。

で、2番目の傲慢な態度、緩慢な計画について。賛成派のチラシに「議会政治の根幹を揺るがす住民投票」だの「何のための議会か」だの「議員を選んだのはあなたたち市民だ」といったことが、何回も書かれていました。ほんまにアホかと思いました。率直に言うと、それならもっと丹念に市民の要望をリサーチしてきちんと市民と意見を交換し、その代表である議員が行政と綿密に交渉し、構想を積み重ねていく、ということをすれば今回のように住民投票を実施せず、建設にスマートに辿りつくことが出来ていたはずです。それをスキップして議会と行政主導で計画をずんずん突き進め、市民全員に対する情報公開を怠ってきたから、今回のような問題になってしまったと言えます。それを「議会制の崩壊」という風に自身の責任を放棄をするのはいかがなものかと思います。また、「今計画が中止すると、賠償問題に発展する」とありますが、これも上に然り、説明責任がきちんと果たされないまま計画を実施し、国から交付金をすんなり受け取ってしまったことに問題があります。決して責任は反対派の住民にはありません。行政に問題があったということになります。それを脅しのように文言を並べるような態度がまったく気に食いません。賛成なら、なぜ必要なのか、どういう経緯でこの計画が実施されてきたかということをきちんと理解してもらう努力が必要なはずです。「計画中止なら国から切られる」「街が廃れる」という謳い文句は、言い換えれば、街の存亡危機に紙一重なことをやってますよー、と言ってるようなもんでしょう。建設して街がよくなる自信があれば、そこをもっとストレートに伝えてほしかったと思います。