飛べないブタはただのブタさん

もはやブタはいません。

2回目

id:koguusid:a27sstさんと行ってきました、メディア芸術祭、2回目。とりあえず前回見てないものを中心にじっくり見て回りました。

http://plaza.bunka.go.jp/festival/2008/art/001028/

なんか一言にメディアと言ってもやっぱりいろいろあるみたいで、一番印象に残ったのは、「touched echo」というドイツの作品で、目の前にはドレスデンの風景写真があり、その前にある鉄柵に肘を当てて耳を澄ますと、第2次大戦中の爆撃音だとか飛行機の音だとかそういう悲惨な音が聞こえてくるというものだった。当時の爆撃の音から耳を伏した人たちと同じような体勢になるので、そういうところもシンクロして体感できるようでした。メディアといってもただ単にアンプを通すだけでなく、鉄の梁の振動によって音を再現するっていう糸電話並みにシンプルなのになんか奥ゆかしい感じなのがよかった。なんかメディア芸術って派手なイメージが先行してるし実際もそういうのに目が行きがちだけど、その中でも芸術の本質というか、「何を伝えたいか」というのがズバッと心に突き刺さる作品がやっぱり一番印象深く残るんだなぁ、としみじみ思いました。

あと木の板を使ってデジタル時計を24時間ぶっ続けで表示させるという荒業の作品が印象に残った。こういう無駄な感じも好きです。