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飛べないブタはただのブタさん

もはやブタはいません。

イグノーベル賞

本家ノーベル賞化学部門ではリボゾームに関する研究が選ばれた一方で、くだらなすぎて褒め称えたい研究に送るイグノーベル賞では化学賞に「テキーラを原料とするダイヤモンド膜の成膜」が受賞してしまった。

CHEMISTRY PRIZE: Javier Morales, Miguel Apátiga, and Victor M. Castaño of Universidad Nacional Autónoma de México, for creating diamonds from liquid ― specifically from tequila.
REFERENCE: "Growth of Diamond Films from Tequila," Javier Morales, Miguel Apatiga and Victor M. Castano, 2008, arXiv:0806.1485.
WHO ATTENDED THE CEREMONY: Javier Morales and Miguel Apátiga

要約するとテキーラを原料として、機械構造物のコーティング剤であるダイヤモンド薄膜(ダイヤモンドライクカーボン、DLC)を作ってみようとしたら*1、ダイヤモンドのラマンピークが出た!出来たー、という、なんというかVIP的というかニコ動的なノリでやった研究らしいです。さすが。

確かにテキーラはアルコールだから蒸着させようと思えば炭化水素膜はできるし、でも酸素が入ってるから強度は下がるんじゃないかなぁ、実用性には向くのかなぁ、ということを考えてしまうのは、やっぱり自分の研究と同じ分野からこういう賞が出ちゃったということ自体がわりと稀なことで微妙に嬉しかったからなんだろうなぁ、と。

しかしこの発想はなかったなぁ。たぶん研究室の飲み会で誰かがチャンバーにテキーラ突っ込んだんじゃないかな。とりあえずメキシカン恐るべし。

そういえば、去年のイグノーベル化学賞の決着はついたんだろうか。

CHEMISTRY PRIZE. Sharee A. Umpierre of the University of Puerto Rico, Joseph A. Hill of The Fertility Centers of New England (USA), Deborah J. Anderson of Boston University School of Medicine and Harvard Medical School (USA), for discovering that Coca-Cola is an effective spermicide, and to Chuang-Ye Hong of Taipei Medical University (Taiwan), C.C. Shieh, P. Wu, and B.N. Chiang (all of Taiwan) for discovering that it is not.
REFERENCE: "Effect of 'Coke' on Sperm Motility," Sharee A. Umpierre, Joseph A. Hill, and Deborah J. Anderson, New England Journal of Medicine, 1985, vol. 313, no. 21, p. 1351.
REFERENCE: "The Spermicidal Potency of Coca-Cola and Pepsi-Cola," C.Y. Hong, C.C. Shieh, P. Wu, and B.N. Chiang, Human Toxicology, vol. 6, no. 5, September 1987, pp. 395-6. [NOTE: THE JOURNAL LATER CHANGED ITS NAME. NOW CALLED "Human & experimental toxicology"]
WHO ATTENDED THE CEREMONY: Deborah Anderson, and C.Y. Hong's daughter Wan Hong

コカコーラが精子を殺す避妊効果がある、という研究と、ない、という研究どちらにも賞が贈られたらしい。

*1:ちなみにいわゆる宝飾品のダイヤモンドは出来ません