飛べないブタはただのブタさん

もはやブタはいません。

弁理士試験で論文全文書きしながら気をつけること

論文試験まであと3週間となりました。まだまだ追い込み真っ最中でしょうか。

論文試験未対策な方は、とにかく過去問や過去の答練の解答をひたすら全文書きしていると思います。短答直後からスタートしていれば、そろそろ1周するくらいかなと思います。でも、ただ書いていれば良いというのでは、ただの複写に過ぎません。写経と同じで、全文書きにも目的があります。

全文書きの目的は、前にも書いたように

  1. 答案の構成を身につける
  2. 書くべき論点をおさえる
  3. 筆記体力を身につける

ことがあります。この中で特に気をつけて欲しいのが2です。

答案の構成がしっかり書けていても、論点を落としていたり、結論を誤っていれば、ごっそり点数が引かれます。逆に、答案の構成がイマイチでも、論点を全部拾えていれば、それだけで6〜7割は取れます。とすれば合格です。

論点を挙げることは、ある意味慣れであると思います。なので、全文書きする際は、どういった論点が拾われているのか?なぜ拾われるのか?ということを、問題文と見比べながら確認してください。

たとえば、「どんな拒絶理由、無効理由があるか」と聞かれれば、間違いなく特許要件(新規性、進歩性、拡大先願、先願)が論点になりますし、優先権で請求項を追加すれば単一性要件が問われます。

そして、これらの要件を満たすかどうかを、条文に沿って一つずつ潰していくことが大事です。たとえば、29条の2の場合、①他出願の日後に自出願し、②自出願の日後に他出願の公開公報(特許掲載公報)が発行され、、、というように、条文に記載された要件を一つずつ確認します。この点についてはまた違う機会に書きます。

全文書きする際は、一度自分で論点を整理してから(解答を見ながらでもOK)書いて行くと、自分の中でも整理されると思います。