飛べないブタはただのブタさん

もはやブタはいません。

定期演奏会・引退

あっという間の演奏会でした。本番の最中のことは何を覚えていません。ただ、ヘングレの最初のホルンの旋律を聴いた瞬間に「ああ、もう終わるんだなぁ」という気持ちになったのは覚えています。あとは時とともに音楽が駆け抜けていくような感じでした。
 
オケに対する思いはこの4年間で色々揺らぐこともあり、本当に波瀾万丈だったと思います。ただこれだけ葛藤し、そしてたくさんの人と出会えることが出来たことはとっても貴重なことなんだと思います。100人いれば100通りの生き方考え方がある中で、その壁を超越して一つのことを創りあげていくということはもうないんじゃないかなぁ。もちろん社会に出れば大人数のプロジェクトとかあるでしょう。ただこれだけ本気でぶつかり合える環境というのは本当にここだけのような気がします。本当にこのオケに入って音楽が出来てよかったとしみじみ思います。
 
4年間を通じて感じたことなどはまた落ち着いてから。演奏会のことだけ書きます。演奏面でも運営面でも大はつくかつかないか正直微妙なとこではありますが、成功だったんじゃないかなと思います。最後だったからなのか4年生だからなのか意外と緊張したのは覚えてる。うーん。サントリーはよいホールです。写真撮りすぎた。レセプションとか二次会とか。楽しかったなぁ。泣いてる暇はありませんでした。もうこの仲間とお互い語り合えないと思うと、泣くより喋ることが先行してました。しかもいつもと同じような会話。まぁ特にしみじみはしなかったなぁ。これからするのかな。
 
さて、時間はあまり許してくれず、今週中に卒論を書き上げなければいけません。感傷に浸る余裕もなく。ただ、チャイ5の2楽章の旋律が頭をよぎると、何か熱いものがこみ上げてくるのは秘密です。泣きそうになるのも秘密です。そのせいで今チャイコフスキー聴けません。