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メディア・バイアス あやしい健康情報とニセ科学 (光文社新書)
- 作者: 松永和紀
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2007/04/17
- メディア: 新書
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今更な気もするが、某あるある大辞典を発祥としたトンデモ科学実証についていろいろツッコミを入れる(内容だと思う)というもの。まあ科学の分野だけでなく、どうしても自分にとって有利な情報を人々に提供したいとなると、これはメディアに限らず我田引水的に言説を持ち出して納得させる、というのはよくある話だと思いますが、なんでそういうことをしてしまうのか、どういう心理が働いているのかが気になります。この間の後期高齢者医療制度で7割の人が保険料が安くなるというのもどうやらキナ臭い話らしく*1、どういう生データがあり、どのような勘定をしているのかを明確にするというのは、至って常識のことである、という反面、自分にとって不利なデータだとどうしても隠してしまうのが世の常だと思います。おそらく本書ではそこまで突っ込んでないだろうけど、どうしてそういう偽情報が世の中を蔓延るのか、というのを、定量的に明らかにする必要はあると思うなぁ。
*1:厚労省が予測に用いたモデル(単身世帯・夫婦世帯とか、年収の多寡)がかなり大雑把で実情を反映しておらず、どのように計算したかということも明らかにされていないらしい。