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飛べないブタはただのブタさん

もはやブタはいません。

負け犬の遠吠え

読んだ

負け犬の遠吠え (講談社文庫)

負け犬の遠吠え (講談社文庫)


「負け犬」が流行語となった元ネタ。30代女性独身子ナシをいわゆる「負け犬」と定義して、負け犬の性質とか特徴とか、負け犬の素敵な(?)生き様をあっけらかんとした論調で書いています。面白かったです。負け犬の趣味やらファッションやら仕事に打ち込んでいる姿の背中からだらーーっと垂れ流れるイヤ汁とか、第一線でバリバリ働いて、かつ子供に恵まれるという、緒方貞子に代表される女性たちを「プチ貞子」と言ったり、表現が色々面白い。負け犬はなんだかんだで勝ち犬(結婚して子供に恵まれている女性)にはある種の嫉妬と敗北感があり、また世間に対しても負い目があるが、かといって30代後半になるともう殆ど結婚という機会に恵まれない*1から、あえてそこは開き直りのような思い切りがいるとかいらないとか、とりあえず「あぁ、そうなんだねぇ、大変だねぇ」みたいな感想でした。キャリアを順調に積んで行く女性というものを社会がどのように捉えるか、ということが大きな問題なんでしょうね。僕は全然構わないし、それで魅力的な女性ならホイホイ付いていくかもしれない。よく子供を産むことが「女性の幸せ」と定義する特に老年の方々に多い意見もあり、「お前は子供を産まなくてもいいのかい」みたいな風潮が今でもまだ残っているとは思いますが、かといって男に生まれるか女に生まれるかは完全に運任せだし、そしたら昨今話題になってる専業主夫には「お前は仕事をしなくてもいいのかい」と言うのと同義だと思います。価値観の問題かも知れませんが、それは選択の自由であり、そこはもっと社会が寛容になっていくべきであると思います。その結果少子化が進行するのは仕方が無い。むしろそれが新しい民主主義日本の姿なんじゃないかなぁ、他国よりも一歩リードした社会の構造だぜ!と思うのですが。まぁそれに社会福祉制度が追いつくか、そこは政治家や官僚の皆さんの腕の見せ所なんでしょう。

*1:負け犬は概して自分よりステータスの高い男性を好むが、30代後半となり売れ残っている男はほとんどろくでなししかいない