イニシエーション
読んだ。
- 作者: 乾くるみ
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2007/04
- メディア: 文庫
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まぁ一見単純な恋愛小説に見えて〜〜〜というのがウリだということもあり、背表紙にも「最後から2行目は絶対に先に読まないで!」とか書いてあるもんだから、最初から色々推理して読んでしまったら、途中でネタがわかってしまい、逆にその先の展開も読めてしまうという悲しい感じで読み終えてしまった。でもこういう構造を作り上げてなおかつ気付かせないようにする技術っていうのは難しいんだろうなぁと思った。恋愛小説として読めば正直読むのが辛いというか、なんか本当にありふれた話なので、陳腐といえば陳腐だけども、著者はあえてそういう演出をして、今流行りの恋人が死んじゃう純愛小説の大量生産っぷりを皮肉ったつもりで書いたのかなぁ、とも思った。ミステリとしてはちょっと物足りない感もあったが、きっちり伏線を回収していってるのは流石だと思う。BOOWYとか、、、ふふ。まぁでも40過ぎたおっさんが書いていると思うと気恥ずかしい。
イニシエーションといえば1年の春合宿を思い出す。やっくんが大ホールで泣いた夜。