失敗学
読了
- 作者: 畑村洋太郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/09/29
- メディア: 単行本
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東大機械の名誉教授、畑村先生の失敗学の最新の本。最近の大事故の例(森ビルの回転ドア死亡事故や福知山線の脱線事故)を挙げながら、なぜ失敗が繰り返されるのか、どのような行動をとるべきか、ということが書かれています。
畑村先生は今の中尾濱口研の前身のボスだったわけですが、この間(といっても1年前か)のオムニバス講義にも講演にいらっしゃってました。その時は90分もなかったのでだいぶ集約されていましたが、この本を読み返してみて大体先生の仰りたいことがよく分かりました。一つは「失敗は防げなくとも繰り返して起こしてはならない」ということ、もう一つは「失敗が起こったときの対処を講じる必要がある」ということでした。その2つともいずれも人間の心理において盲点となりやすいところで、読み終わってみて、普段の身の回りの生活でも同じようにこの考えを適用することが出来るんではないか*1と思いました。失敗を知るということはとても大事なことですな。なんというまとめ方だ。皆知ってる事故ばっかしなので読みやすいと思います。
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畑村研の今の研究室
畑村創造工学研究所
*1:ただなんでも相似則に当てはめるのは危険、と著書に書いてた