飛べないブタはただのブタさん

もはやブタはいません。

わたしいまめまいしたわ

id:C-me:20080211#1202742830やid:koguus:20080214#1202997140でも紹介されてた《わたしいまめまいしたわ〜現代美術にみる自己と他者》展にも行ってきました。
わたしいまめまいしたわ-現代美術にみる自己と他者
思ったよりもアットホームでやさしい感じの展覧会でした。「わたし」と「他者」との関係ってなんだろう、そもそも「わたし」と「わたし」は同じなんだろうか、っていうのはよくありがちなテーマだなぁと思いましたが、いざ作品群を見てみると、作品に対して色々なアプローチがある中で、その結果本当に「わたし」に辿りつけているのかや「他者」とはなんだとか、なんか本当に訳がわかんなくなってもがいているというのがなんかわりとストレートに感じられたと思います。自分でもよくわかんなくなったのが2番の「アイデンティティの根拠」で河原温とか高松次郎のなんでもない文字とか電報が置かれているだけなのに、なんかそこだけ変な次元というか、何かがぶれる感じがしました。とりあえず面白かったです。印象に残ったのは澤田知子《ID400》、河原温《I am still alive》、ブリジット・ライリー《讃歌》、日高理恵子《樹を見上げてVII》、高嶺格《God Bless America》。最後の高嶺の作品を見たときは、何かはっとさせられたような気がしました。恐らくアメリカを揶揄した作品なのですが、それを作ってる本人たちも出演してて、普通に作品作って飯食って一緒に寝てセックスしている光景がクレイアニメと平行して映っていました。何かを作っている(批判する)「わたし」を外から(社会から)見ている「わたし」がいる、っていうなんか「わたし」の存在がどのように定義されているのかを根本的に考え直しているというか、主観的でも客観的でもない新たな観点がそこにはあるんじゃないかなぁ、と思いました。結局のところはよく分かりませんが。色々考えさせられました。なかなかよい展示会だったのでまた行こうかなぁ。タダだしね。